2014年09月03日

これからの働き方、会社、企業 その1

ビジネスマン

約2ヵ月、あるところでお仕事させていただきました。 約2ヵ月働いてみて、体制や仕事内容に不安を覚えたので、研修期間のうちに辞めたほうがいいという判断で辞めました。

『働く』ってなんなんでしょうね? もちろん、食べていくためにお金を稼ぐ手段です。

でも、昔と違って、“お金を稼ぐためなら何でもする! 何でも我慢する! どんなところでも耐えてやっていく!” という思いがどの世代でもなくなっているような気がするのです。

私が、アッサリそこを辞めたのも、おそらく同じ。だって、そこ、条件も時給もシフトも、とーっても働きやすくてよかったんですよw

最近は、どこも人が集まらなくて、それゆえ、儲かっている店も運営できず、閉店せざるを得なくなっているというドキュメンタリーをみました。確か、「ガイアの夜明け」だったと思います。(これかな? → 02月04日放送 第601回 『人が足りない..."外食"驚きの一手!』 )

“時給アップはもちろん、様々な条件を付けないと人が集まらない” と書いてますが、それをしても人が来ない、すぐに辞めてしまうという苦悩をしている店長が多く映し出されていました。

消費税がアップして、給料も下がり、生活が大変、、、、と社会的風潮として、新聞や色んな雑誌やそこかしこで書かれている割には、なんで人手不足? 時給も条件もあげてもあげても来ない? 働きやすくしても来ない? おや?

この番組は、今の日本の新しい動きを知るのにいいと思いますが、なにぶん、テレビですから、さりげに企業の宣伝とか売り込み、コントロールも入っているような気がしないでもないので、それを頭の片隅に入れながら見ないといけないですけどね。

話は変わりますが、先日、コミュニティビジネス、ソーシャルビジネスについて話を聞きにいきました。

コミュニティビジネス、ソーシャルビジネスは、確か、神田昌典さんがご著書の「2022―これから10年、活躍できる人の条件」 などで、これからの会社の形、ビジネスの形はそうなっていくとおっしゃられていたヤツだったと思ったので、一度詳しく知りたいと以前から思っていたからです。


神田さんは、この著書の中で、こんなことをおっしゃっておられました(私の記憶から書いているので、ニュアンスや内容など微妙に違うと思うので、実際に読んでみてください)。

「これまでは、ビジネスは、いかに成功するか、お金をたくさん集めるかが“正”とされていて、これまでみんなそれを目指して頑張ってきたが、すでにその兆しも出始めているが、これからは、環境や周囲や地域社会との調和と繋がりを大切にし、構築していく視点から起こるビジネスでないと生き残れない。社会の流れは、利益やお金の追求ではなく、そこを追求する方向に向かっていく。その視点のない会社は、淘汰されるか、20世紀最大の悪を象徴するものとして、昨日までは成功者と祭り上げられ、褒め称えられていた人が、ある日いきなり、地球や環境、地域社会を壊す極悪人として罪人として断罪される可能性が高い。」

それで、神田さんは、これまでの方向から、こちらの方向に変えたのが2011年末頃からだったようです。


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ソーシャルビジネスとは → http://www.sb-support.or.jp/index.php?socialbusiness

「少子化高齢化、育児・教育問題、引きこもり・ニート支援、障がい者支援、環境保護、貧困問題、地域コミュニティ再開発など、解決されなければならない社会的課題をビジネスの手法で解決していく活動のことです。

 以前であれば、上述のような課題の解決は、国や地方自治体、ボランティアが担ってきました。ただ、時代の変遷と共に、様々な社会的課題が顕在化そして複雑化し、従来の取り組みでは解決が難しくなっています。

 そのため、社会的課題を解決する新たな手法として近年注目されているのがソーシャルビジネスです。」
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コミュニティビジネスとは

コミュニティビジネス コミュニティビジネスは、地域で生活する皆さんのアイデアと熱意により生まれてくるものです。 毎日の生活で困っていること、普段気づかない身の回りの地域資源がコミュニティビジネスに取り組むきっかけとなり得ます。 地域を豊かに、元気にするコミュニティビジネスを皆さんで創り出して行きましょう。
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この中で、印象的だったのは、なぜ今、コミュニティビジネス、ソーシャルビジネスに関心を持つ人が多くなったかと言うと、現在の日本では、お金を稼ぐこと、豊かになるために稼ぐことに対するモチベーションで頑張る人が少なくなっているという面もあるから。

会社や店の人手不足も、もしやこれでは?

国や行政が公的サービスに手が回らなくなってきたというのもありますが、行政に任せていると、無駄が多かったり、現場を見ずに勝手に色々推し進めてしまい、現場に本当に必要な支援が届いていない、成果が見えにくい、成果を吸い上げにくい、成果を評価できる人、それをさらに広げていく力のある人がいないという現実をカバーするために、国の新たな国づくりの視点として、支援しはじめたんだそうです。

こんな流れ。

  ■地域には様々な問題があり、住民のニーズも多様化
     ◎ 行政に変わる新たな公の担い手が必要

       ↓
  
 ■経済の悪化、働く場所がない  
   ◎ 新たな雇用の創出
 
        ↓

 ■社会的閉塞感、やりがい不足   
   ◎新たな社会的価値、生きがいの創出
 
        ↓

 ■地域に元気がなくなる
   ◎地域の活性化、地域経済の活性化

        ↓

  【コミュニティビジネスが生まれる】


でもね、「経済の悪化、働く場所がない」というのは、募集を出しても人が来ない、来ても続かない、人手不足という状況で困っているところが多いと言うのならば、働く場所がない訳ではない。しかも、条件も時給もあがっているのに。

じゃあ、何? と考えると、やっぱり、『社会的閉塞感、やりがい不足』かも。

昨今では、人と繋がりたい、地域と繋がりたい、自分の住む地域を活性化して元気にしたいと感じている人が、年々若者世代、年配世代にものすごく増えているというデータがあります。

なぜかというと、

  日本が豊かになってしまった 

   → 豊かになりすぎて、何をしたらいいか分からない。何のために働くのか、何のために生きるのか分からない。

   → 仕事をすることで豊かさの手ごたえを感じていたので、定年退職した後のやりがい、生きがいが見出せない。

   → 人とのつながりが希薄なので、つながりを求めて、社会や地域と結びつきたいという欲求が高まっている


  その結果として、

     ● 社会貢献したい。社会や地域と繋がりたい
  
     ● 「ありがとう」と言うこと、言われることを通して、新たな価値、生きがいを作りたい


たぶん、今多くの人が、これがなかったら、お金がなくて多少苦しくなってもいいから辞めるほうを選ぶ傾向にあるのだと思うのです。


その2 > >  


Posted by フラワーエッセンス研究家 葛葉 at 10:26つれづれ

1990年にフランスで開催されて以来、世界各国で開催。
これまでで最大規模で、2014年5月2日~6日 日本で13年ぶりに開催。