2015年08月07日

エゴにコントロールされずに意識的に生きるには

五つの傷

リズ・ブルボーさんの新刊「五つの傷 癒しのメッセージ―魂がもっと幸せになる 心の痛みの治し方」がこの6月(2015年)に発売されました。

前著の「五つの傷」から14年。 「それだけじゃ、どう癒していいか分からないよ!」という甥っ子の言葉から、新たに、さらに詳しい本を出版することにされたそうです。

「五つの傷」とは、成長過程で心に負った傷のこと。

五つの傷

それらにより、優越感を感じることで自分を守ったり、相手に依存することでその傷が刺激されないように自分をだましたり、「あいつが悪い」と相手のせいにして逃避したり、自分の身を削って奉仕することで受け入れてもらおうとしたり、相手を支配しようとしたり など、無意識のうちに、自分を守るエゴにコントロールされること。


<拒絶>による傷

妊娠から1歳まで。子どもは、同性の親から拒絶されたと感じ、自分には存在する権利がないと思い込む

  → <逃避する人>の仮面をつける

<見捨て>による傷

一歳から三歳までのあいだに、威勢の親との関わりで傷が目覚める。子どもは、異性の親から愛情を与えてられていないと感じて苦しむ。愛と言う糧が不足していた、または、あたたかい愛情を注がれなかった、あるいは、期待した形の愛情をあたえられなかった、と感じている

  → <依存する人>の仮面をつける

<侮辱>による傷


一歳から三歳までのあいだに、あらゆる肉体的な喜びを抑圧する親との関わりで。この傷は、子どもの肉体的発達、性的な発達を否定する一人の親、あるいは、二人の親とのあいだで作られる。子どもは、感覚的な喜びを得ようとした時に、親から侮辱され、苦しむのである。子どもの自由は、抑圧的で侮辱的な親の態度によって、いちじるしく妨げられる。そのため、恥の感覚を発達させるのである。

  → <マゾヒスト>の仮面をつける


<裏切り>による傷

二歳から四歳にかけて、異性の親との間で。その親が、自分の期待通りに関心を示してくれないので、ひどく失望する。親に対する性愛的な関係の中で、操作され、裏切られたと感じる。親が、約束を守らず、ウソをつき、弱さを見せるので、信頼の気持ちをすっかり失ってしまう。親が責任を果たさないことを、ひどく批判する。

  → <操作する人>の仮面をつける

<不正>による傷

四歳から六歳にかけて、同性の親との関係で。同性の親の冷たさに苦しむ。この親に対して、自分を表現できず、また、自分自身でいることが出来ない。感覚から自分を切り離した上で、常に完全であろうとする。個性を表現することを自分に禁じている。

  → <頑固な人>の仮面をつける


これらの傷は誰でも持っていますが、無意識のうちに、これらの傷を隠すため、非建設的な態度や行動をとりがちです。

そして、そうしている自分に全く気付かず、一生をそれで終わる。 もったいないですね。

傷はあるけれど、また、それを隠すために、「私ならそうはしない」と思って優越感に浸ったり、「私がこんなにしてあげているのに、なんであの人はちゃんとしないの!」と相手のせいにしたり、「私のことを考えてくれない!」と相手を加害者に仕立て上げようとしたり、相手に価値観を押し付けようとしたり(相手が悪い、間違っていると決めつける態度)、傲慢な態度に自分が流れようとした時、自分が自分の傷ゆえに、相手のせいにして、自分が痛みを感じないように逃避しようとしていることに気付ければ、目の前の人や出来事を、ありのまま、ニュートラルに見て、建設的な言動を起こせるはずです。

自分の人生を管理しているように見えて、実は、単に自分の思い込みの傷が痛まないようにするために、相手や周囲が間違っている、悪いと決めつけることだけに、人生のほとんどを費やしている(エゴは、「私は」「私は」、「私は正しい」と言います)。

リズさんは、言います。

「人類が<意識化>の力を失っている。私たち人類は、心の中に生起していることの5%から10%くらいしか意識化出来ていません。つまり、私たちの何百もの<思い込み>が私たちを支配している時、私たちはそのことをほとんど意識化できていない」

「傲慢な人は、心の奥に、拒絶される恐れ、愛されない恐れを抱え込んでいます」

拒絶されたり、愛されないのが怖いから、相手を支配しようとするんですね。相手に、そう言わせないように。。。。 でも、そうしている本人は、そんなこと気づいていません。それに気づくと傷が痛むので、決して気づこうとしません。


この著書には、これらの傷を癒す方法が、前の著書よりもさらに詳しく書かれています。

これらの傷は、“インナーチャイルド” = (自分の中の)傷ついた子ども と呼ぶ人もいます。


フラワーエッセンスの世界でも、その部分を癒すテーマが大きくあります。

なぜなら、こうしたインナーチャイルドが傷ついたままだと、あらゆる場面での根底の部分で、必ず足を引っ張ることになるからです。


たとえば、チームで仕事をする時に、会議で何かを提案する時。

企画の内容より、上司に怒られるんじゃないか、同僚にバカにされるんじゃないか ということばかりで頭がいっぱい。



たとえば、誰かに道を尋ねる時。

相手に話しかけるのが怖いので頭がいっぱい。



誰かに告白された時。

嬉しいどころか、怖くなったり、逆に、相手に対して不信を抱いたり。


誰かに認められたり、褒められた時。

嬉しかったり、喜ぶどころか、相手の言葉を疑ってしまう。



何かを始める以前の問題です。 これでは、何かに新しくチャレンジするなんて無理でしょう。

インナーチャイルドが適切に育ってないと、世界や周囲の人への信頼感を持てません。 自分は一人ではない、色んな人や存在に支えてもらっている、守られているという実感が持てないため、常に不安で安心できません。インナーチャイルドが癒されていない人にとっては、世界は常に自分を攻撃してくる油断のならないところに見えます。誰も信用してはならない、心を開いてはならない、油断するとやられる とまで感じています。誰も守ってくれないとも。

インナーチャイルドが癒されている人は、具体的に、誰という存在がいなくても、世界に対する信頼感と、守られている安心感があるので、自信をもって、能力を発揮します。


フラワーエッセンスにも、こうしたインナーチャイルドを癒すテーマのブレンドが各メーカーから発売されています。

たとえば、Wild Earth アニマルエッセンスのブレンドエッセンス「バランスド・チャイルド」

このエッセンスを摂ると、怒りっぽかった人が、とても穏やかになったり、優しくなったり、細かいことをいちいち言ってこなくなったりします。

インナーチャイルドが癒されると、“バカにされないように、ここでは偉そうにしないと!” とか、“なんで私ばっかり!あの人はサボってばっかりなのに!” とか、“私が管理しないと、この人たちは何もできない” なんていう相手をコントロールしようとしたり、虚勢を張らないといけないという思いがすっかりなくなるからです。

インナーチャイルドが癒されている人と会話や、仕事を一緒にすると、とても建設的で、効率的に進みます。

なぜなら、“こんな言い方をすると、この人は怒るだろう” とか、“この人に何かをしてあげると、いつも恐縮して辞退する。この程度ならいいのかな?” と探らないといけなかったりと、どうでもいいところで気をつかわないといけないので、無駄な時間やエネルギーを使わせられるからです。

そんなことより、今、目の前の課題を解決したり、夢を実現するために、どうしたらいいか?とほうに、時間とエネルギーを使いたいのです。


リズさんは、言います。

自分をコントロールしているものを意識化して気づくこと。そうすることで、自分自身の人生を支配する力 - 内面の偉大な力 - を取り戻し、自分の魂のニーズに耳を傾けること。

さて、あなたは、どの程度、自分の人生を<意識化>出来ていますか?

エゴやトラウマ、思い込みに、自動操縦されていませんか? 

エゴやトラウマ、思い込みに、自動操縦されているのは、あなたの人生の何パーセントでしょう? その比率が高ければ高いほど、自分を守るために必死に自分を取り繕って、威張って、傲慢でいることだけに人生を費やしていると言えます。 それで満足して、楽しければいいですけど、、、、、苦しんでいますよね。

五つの傷 癒しのメッセージ―魂がもっと幸せになる 心の痛みの治し方」 読んでみてください。

そして、ぜひ、インナーチャイルドを癒すエッセンスも使ってください(^^)  


Posted by フラワーエッセンス研究家 葛葉 at 14:18つれづれ

1990年にフランスで開催されて以来、世界各国で開催。
これまでで最大規模で、2014年5月2日~6日 日本で13年ぶりに開催。