2015年03月16日

逃げなさい



「いじめられてる君へ」と副題のついた、西原理恵子さんの絵本です。


いきのびる魔法―いじめられている君へ (コミックス単行本)

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どんな紛争地でも

年間三万人も死んでいません。


そんなに多くの人が

自殺する国は

日本だけです。


この国は形を変えた戦場なんです。



戦場では子供が人を殺します。

ときに、大人より残酷に。


生きのびて下さい。

逃げて下さい。

(中略)

そして16歳まで生き延びて。


16歳になれば

たくさんのあなたを

自由にする道があり

そして何より

働けます。

アルバイトができます。


お金をもらいながら社会人になる。


学校よりももっと大切な

訓練がうけられます。


自由は有料です。

お金を稼ぐということは

自由を手にいれることです。


その先に

「ああ

生きていて良かった」

と思える人生が

必ず待っています。

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3篇のお話が載っています。

最後のお話には、また、

胸に来ました。


紛争地の物語。


「字を覚えなさい。

そうすれば、世の中がわかる。

商売ができる。仕事がもらえる。

ごはんが買える。家族を食べさせていける。

家族一緒にいられる。

もらわない人間になれる

(もらうのはみじめだ)」


でも、何世代もそうしても、

なかなかそうはならない。


その子も、成長して兵士になる。

兵士になって、野原で垂れ死ぬ時に、

死んだお母さんと会う。


「ねぇ、おかあさん

ぼくたちは

いつになったら

字を覚えて

商売をして

人にものをもらわずに

生きていけるの」


「わからない

それは誰にも分からないの。

でも次にうまれて

人になるために

1つでも多くの言葉を

おぼえましょう」


西原さんは、小さい頃、お父さんがアル中と賭博で

とても貧乏で、命の危機を感じるような

子供時代を過ごされたそうです。


生きるために、

自由になるために、

必死に生きてきた。


亡くなったご主人も、同じような

子供時代を過ごし、戦場カメラマンに

なりました。


生きるって何? お金って何?

いのちって何?

と、知らずにはいられない衝動に

従い、自らも家族も幸せにするには、

幸せになるには を追求し真摯に

生きてこられたのを感じます。


だから、こんな絵本が描けるんだなぁ、、、と

感動しました(他のご著書もですけど)。


逃げて下さい。

日本人は、一人で抱えて、頑張りすぎる人が多いです。


マレーシアで働いている人の話を聞いていると、

同僚の現地スタッフの働き方は、

日本人からすると、目が点ですが

それでも仕事は回るんだ~、

会社としてやっていけるんだ~と

思うと、日本人は勤勉すぎて、

ちょっとのミスも遅れも許さないあまり、

もうこれ以上どうしようもないくらい、

余裕のない状態に社会全体が追い込まれているような気がします。


余地や余裕がある時代なら、無理もいいんですよ。


でも、便利になった反面、こんなにやることが増えました。


仕事もプライベートも、もう新しいことをいれる余裕も余地も時間も、そして、心身の余裕もなくなってませんか?

別に、その日のうちに届かなくていいんじゃあ。届くまでの間に余地や余裕が生まれる。

数時間前に頼んだものが手元に届くのは、そりゃ便利ですが、それを受け取ったら、すぐに次のアクションを起こさないといけない訳で。

でも、日本の社会は、さらなる早さと確実さ、正確さを要求していきます。

もちろん、社会の風潮はそのまま子供たちにも行きますからね。

もっとのんびり適当にいきましょう(^^)

頑張りすぎず、無理をしすぎず、自分の心と体が悲鳴をあげていると感じたら、とっとと逃げましょう。

便利な道具(フラワーエッセンスも含ます)があると、それを使って、どうにかそこで頑張ろうとしてしまいますが、逃げたほうがいい時もあります。

あぁ、便利な道具がここでも、心身のゆとりを奪う、形を変えた拷問具になるんですね。

“戦場”で頑張り続けるためのエッセンスもいいですが、そこが戦場だから逃げたほうがいいと我に返るエッセンスもいいですよ



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Posted by フラワーエッセンス研究家 葛葉 at 10:29│Comments(0)つれづれ
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