2014年03月23日

日本一幸せな従業員をつくる! その1

今日は、自主上映会のドキュメンタリー映画


「日本一幸せな従業員をつくる!
   ~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦~ 」


を観てきました。とても素晴らしい内容でした。ぜひご覧になってみてくださいね(^^)

「日本一幸せな従業員をつくる!~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦~ 」

4期連続の億にのぼる赤字が続く名古屋駅前の老舗ホテルが、従業員を大切にすることを主眼に置き、みんなで頑張った結果、黒字に再生しただけでなく、年々業績を伸ばし、リピーターが喜んでやってくる “伝説のホテル” となった当時の総支配人のドキュメンタリーです(※名古屋駅周辺再開発で駅前にあったホテルも立ち退きを迫られ、現在ではもうホテルはありません)

「自分が幸せじゃないと、お客様に優しくしろって言われても出来ないんだよ。自分が幸せだと、言われなくても人に親切にしちゃうんだよ」

「お客様なんて、しょせん浮気者。それより、従業員を大切にする」

新しく総支配人になった柴田さんはそう言って、客室よりも、従業員食堂を快適にリフォームし、当時まだまだ値段の高かった大画面テレビも食堂に設置。

全ての従業員一人ひとりを、いつも大切に、また、いつも見て、いいところを見つけ、褒め、幹部も従業員も全員でホテルの経営やお客様にどう喜んでもらえるかを考えて、率直に意見を出し合える場を作る。各部署で、従業員たちが話し合って、自分たちで、売上目標金額を決める。

従業員のうちの誰かが元気がなければ、全従業員でその人をどうにかして元気にしようと考える、頑張る。

うつの従業員を元気にするため、農園を作って、みんなで農作業。

食中毒を出してしまった時、発症者が10名以下の場合はマスコミで発表しないといけないけれど、その時の発症者は7名。発表しなくてもいいけど、、、、でも、自分がどんな生き方をしたいかと考えた時、「正直でいたい」とレストランスタッフはみんな言ったそうです。

「仕事は、自分の生き方そのものだ」と総支配人がいつもおっしゃっておられたから。

起こった問題に対して、その後の状況をうまくコントロールしようと思ったからではなく、ただ、自分の生き方として正直でいたいと思って、レストランスタッフたちは、発表を決めたそうです。

どんな結果になるかは誰にも分からない。結果は天にお任せするといった決意を感じました。

結果、リピーターのお客様たちは、ますますホテルを応援。

何期も続く赤字を黒字に転換しようと、従業員全員が必死に考え、頑張り、やっと今年こそ大丈夫だろう!という年、あともうちょっとで届かなかった。

その時、「全従業員の給料を10%減らしたら、黒字を達成できる」と労働組合のほうから申し出があったそうです。

経営陣は、逆に「それは出来ない!」と突っぱねるのを、労働組合のほうが根気強く説得したそうです。

通常、逆ですよねw ありえません。

そんな風に、“そんなことで黒字転換なんてするはずがない!ありえない!” 経営をした結果、逆転しただけでなく、どんどんすごいことになっていきました。

ビックリなのは、このドキュメンタリー映画は、撮ろうと思って撮られたものではないということです。

たまたま、他のことで名古屋にやってきた撮影スタッフが名古屋駅に着いた時、「あそこのホテルは面白いから、行こう!」と一人が言い出し、こんなに機材が多いのにこれどうすんの、、、と思いつつ、しぶしぶ行ったのが、“たまたま” 営業終了の10日前だったそうです。

当初は、柴田さんの話を聞いて感動した撮影スタッフたちが、柴田さんにプレゼントしようと決め、最終日も撮影することにしたそうです。

たまたま、それで映像が残っているのが、今回ドキュメンタリー映画になりました。



名古屋駅周辺再開発でホテルの立退きを迫られ、営業を終了する前日、従業員の一人はこう言っていました。

「このホテルはあなたにとって何でしたか?」

「学校でした。生き方を学べる学校です」


耳の聞こえない女の子も、レストランフロアスタッフとして働いていました。そのスタッフを他のスタッフが守ります。かばいます。その女の子も、今まで恥ずかしくて大きな声を出せなかったのが、大きな声で話すようになりました。

ホテル営業終了後、柴田さんが探してきた“障害者を雇用する特別の施設”に就職するのを嫌だといい、普通のところで働きたい!と言ったそうです。

彼女は今、中部国際空港で働いているそうです。上映会の時、挨拶されましたが、自信に満ちて、堂々とされていて、とても輝いていて、眩しかったです。美しかったです!

とても素晴らしい内容でした。ぜひご覧になってみてください(^^)



さて、このブログに前に書きましたが、前にこんな本→『女神的リーダーシップ - 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である』  を読んだのですが、この映画の主人公となっている柴田さんは、まさにこれ、全部満たしておられる!ことを実感しました。


  > > 続きは、次の日記『日本一幸せな従業員をつくる! その2』で♪  


Posted by フラワーエッセンス研究家 葛葉 at 23:29つれづれ

1990年にフランスで開催されて以来、世界各国で開催。
これまでで最大規模で、2014年5月2日~6日 日本で13年ぶりに開催。