フラワーエッセンス研究家の葛葉です。 › 2015年07月15日
2015年07月15日
「正しいこと」でないと言ってはいけない?
アメリカの会社の日本法人社長をしている日本人男性がこんなことをおっしゃっておられました。
その方は、年商何千万も稼いでいる忙しい社長さんにも関わらず、人と接するのがとても好きなので、未だにビジネススクールの講師をされている方です。
「質問があれば、どんなことでもいいから聞いて下さい」とおっしゃった後、日本人だけのセミナーで、しばしば一般的であるあの状況。。。。。 シーンとして、誰も手を上げないあの状態になりました。
その方はこうおっしゃいました。
「日本人は、『正しいことしか言っちゃいけない』と思い込んでいる人が多いみたいですね。正しいかどうか確信できないようなことは言わない、いや、言っちゃいけないと思っている国民性だと思います。
アメリカで会議をするとね、ホント、ボク、あの国嫌いなんです(笑)。うるさいから。会議の間中、みんなしゃべりまくってますよ。だまれー!と言いたくなるほど(笑)。
話している内容は、それ明らかに間違ってるやろ!というようなことを平気で話してきます。時には、ホント、ビックリするようなことを言います。オマエ、ホントにそんなこと思ってるの?ホントに???と思うくらい、すごいです。
また、本人が実は本気で思ってないようなことも平気で言います。
アメリカでは、どんな意見を言ってもいい、でも、相手の言うことも全て尊重してちゃんと聴くという文化でもあります。
彼らは、思いついたらすぐに口に出すので、会議は、もう本当にうるさいです。
そうであることで、あの国は、色んな新しい可能性が花を開いて、どんどん発展していきました。
一方日本はどうでしょう? 間違ったことを言うと叩かれる文化です。間違ったことを言ってはいけないと、多くの日本人が思い込んでいるので、絶対正しいと思えないと、発言しません。
正しくなくてもいいんです。そう思っている訳ではなく、単なるその時の思い付きでも、彼らは思いついたらすぐに発言します。
この場では、どんどん間違ったことも言ってください。正しいことでなくても大丈夫です(笑)。」
私は、この話を聞きながら、かつてアメリカ留学をしていた友人の話を思い出しました。
彼女の留学時、湾岸戦争が勃発し、日本の煮え切らない態度を留学生である彼女に、日本はどうなってるんだ? なんでこうしないんだ? こうじゃないのか? 日本はおかしいじゃないか など、アメリカ人の多くが批判してくるんだそうです。
でも、彼らは、実はちゃんと分かってなくて、適当に言ってたり、自分の思い込みを平気で言ってくるそうで、そのことに対して、自分でちゃんと考えたり、調べたりもせず、いきなり批判してきたそうです。自分は絶対に正しい!間違っているのはお前だ!ごとき勢いでw。
彼女が一つ一つニュースが伝える情報を伝えると、「なーんだ、そうだったのか」であっさり終わり、次の瞬間には、手のひらを返したように、「日本はスゴイな」と言う。その豹変ぶりに、彼女は怒りが湧いたそうです。
これも、日本人の「正しいことしか言ってはダメ」という洗脳があるゆえに違いありません。
また、相手の方も、悪気がある訳ではなく、その場で思ったことを話すのが何が悪いの?文化なだけでしょう。
先生によると、あちらの人は、自分が本当にそう思ってるわけじゃないことも、思い付きでなんでもかんでもぺらぺらと話すそうです。そうすることで、色んな情報や刺激や意見が生まれ、様々な人が思うことを話すことで、新しいものが生まれてくるから。
確かに、そうですねぇ。 日本人は、意見の交流をする場である会議でも、なぜ、正解を言わないといけないテストをされているような気分に自動的に入ってしまうのでしょうか? おかしいですね(笑)
しかし、日本で、アメリカの会議のような感じで、ペラペラしゃべると、
「いい加減なことを言うな!」
「無責任なことを言うな!」
「それは、どう考えても間違っているだろ!」
などの、批判が一気に向けられるのも確か。
そういう文化なんですね(;・∀・)
でも、そうでない仲間たちや機会を与えられたなら、正しいことを言わないといけないと思い込む回路をしばし外し、根拠があってもなくても、自分が本当にそう思っているのかどうかも分からなくても、ふっと思いついたことを、みんなにシェアし、共にブレインストーミングをしながら、次々新しい発想を引き寄せていきましょう。
多くの人とそんな風に交流していくと、一人では決して生み出せない大きな成果に繋がってきますからね♪