2016年06月28日
「自閉症の僕が跳びはねる理由」から その1
「自閉症の僕が跳びはねる理由」東田 直樹 (著)
2007年に出版された本が文庫版になって発売されました。
著者は、中学生の時にこの本を書き、世界中で翻訳され、日本だけでなく、世界中に講演に呼ばれている方です。
昨今は、いわゆる、“発達障害”と呼ばれる子どもが増えているようで、多数派となってきているようです。学校や社会のシステムも無視できなくなってきたようで、平成16年には「発達障害者支援法」が国に制定されました。
一学年に一人、いえ、最近では、一クラスに一人いるところも多いようです。
私たちは、“みんなと同じようにできるよう”に、学校で教え込まれます。
学校だけでなく、私たちは、生まれた時から、“こんな時にはこう反応するのが当たり前”、“自分のニーズを適切に表現するのはこういう風にする”、“こんな言動は相手がこんな風に思っている時だから、それに合わせて対処すべき” などと言ったことを、OJT(On the Job Training)ごとく、覚えて身に着けていきます。 それが社会に適応することでもあり、社会で生きる方法だから。
発達障害や自閉症などの子どもは、脳の神経回路や反射反応などのため、そうしていけない。
その周りの人たちも、“こんな時はこう言う・こうするんでしょ?”というのが通用しない相手なので、これまで学んで身に着けてきた“仕組み”通りにいかないので、どう接していいか戸惑うあまり、怒りが沸いたり、ダメなヤツとの烙印を押して、敬意を払わず見下したり。
人は、知らないこと、理解できないこと、予測できないことに対して、不安と恐れを感じる生き物です。そんな不安や恐れが過剰な人は、そう感じさせる相手を排除しようとして、いじめたり傷つけたり、相手を見下し、自分と同じ人間だとみなさないことで安心しようとします。
人間は、そんな弱いところがあります。そして、そんな弱さは、いつしか誰かを牙を振るう凶暴さにつながっていきます。歴史を振り返ってみると、そんな事件がいっぱいあります。
漠然とした恐れや不安は、どんどん手放していかないと危険です。そうする鍵となるのは、“理解する努力”と、自ら体験していくこと。
私たちは、人間ですから、そろそろそんな段階から卒業して、進化していく時です。
(その2に続く)
発達障害や自閉症などの子どもは、脳の神経回路や反射反応などのため、そうしていけない。
その周りの人たちも、“こんな時はこう言う・こうするんでしょ?”というのが通用しない相手なので、これまで学んで身に着けてきた“仕組み”通りにいかないので、どう接していいか戸惑うあまり、怒りが沸いたり、ダメなヤツとの烙印を押して、敬意を払わず見下したり。
人は、知らないこと、理解できないこと、予測できないことに対して、不安と恐れを感じる生き物です。そんな不安や恐れが過剰な人は、そう感じさせる相手を排除しようとして、いじめたり傷つけたり、相手を見下し、自分と同じ人間だとみなさないことで安心しようとします。
人間は、そんな弱いところがあります。そして、そんな弱さは、いつしか誰かを牙を振るう凶暴さにつながっていきます。歴史を振り返ってみると、そんな事件がいっぱいあります。
漠然とした恐れや不安は、どんどん手放していかないと危険です。そうする鍵となるのは、“理解する努力”と、自ら体験していくこと。
私たちは、人間ですから、そろそろそんな段階から卒業して、進化していく時です。
(その2に続く)