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2014年06月01日

地球と繋がる・大地と繋がる 木村秋則さんの本を通して- その2-

土の学校 木村秋則

土の学校

次に来たのがこの本「土の学校」。

土のことを中心に、木村さんが読者からのちょっとした質問に答えながらすすんでいく本でした。

一掴みの土の中には、地球の人口の何倍ものバクテリアが暮らしている。

小さな小さな微生物を拡大してみると、その中にも草食系の微生物と肉食系の微生物がいて、私達が生きているこの世界の縮図のような世界が繰り広げられている。ジャングルや海の底と同じように、そこにも食うものと喰われるものの繰り広げられる世界がある。

小さな生き物たちにとって、ひとにぎりの土は、まさしく自分たちの生きる世界であり、宇宙。

今日(2014/5/30)テレビで都市開発機構URが、宅地内の敷地の雑草を刈るために、ヤギを飼い出したら、他にも思わぬ効果があったと紹介されていました。

この本の中には、木村さんが小さいころ、馬が農耕機械のかわりに働いていて、その餌は、田んぼのあぜに生えている草。馬に餌やりをすることは、同時にあぜの草刈りをすることになる。

そして、馬の糞は堆肥になる。

自然は、必要なものを供給してくれ、不要になったものは、また地球の循環に戻してくれる(それが土)。

農耕機械がいらなくなったら、田んぼのあぜの草には、除草剤。

肥料や農薬を使うことで、土を肥やして滋養を与えてくれる、畑の微生物や細菌、バクテリアを殺してしまい、土に元気がなくなった。

そして、その土から養分をもらって育つ植物も豊富な養分が足りず、育てないので、肥料を追肥する。

微生物やバクテリアが豊富にいると、病気や害虫にもやられないほど、また、病気になっても、虫に喰われても、自分で治したり、虫に対抗できる強い木や作物が育つ。

微生物や細菌が元気で、たくさんいるところでは、せっせと働いて分解して土を作っているので、いくら掘っても地面の温度はあったかいんだそうです。そして、フカフカでふわふわ。

普通の畑は、ちょっと掘っただけで、土の温度がすぐに下がるんだとか(ちなみに、作物はそれを嫌がって、根が伸びないそうです)。

人間の体も、腸内細菌とかいて、体を維持したり、健康に保つのを手伝ってくれています。


本より抜粋します↓----------------------

土は、人間の食を生産する母体です。そこにはバクテリアだとか、菌類だとか、無数の微生物が存在して人間の命を支えている。縁の下の力持ちなわけだ。

その土の豊かさは肥料分ではなく、そこで活動している微生物と、植物の関係で決まるのではないかと私は思っています。

そう考えれば、私の畑のリンゴの木は元気に育っているのに、山に植えたリンゴが枯れた理由も分かります。山の土で作った苗床で、苗が上手く育たなかった理由も同じです。

植物にとって土中の微生物は、私たち人間にとっての腸内細菌のようなものなのだと私は思っています。腸内細菌は何百種類もあるのですが、どういう細菌がどのくらいいるかは、同じ人間でも大きく違います。

例えば、海藻の繊維質を消化できる腸内細菌がいて、日本人の多くはその腸内細菌を持っているけれど、欧米人はこれをほとんど持っていないと聞きました。肥満になりやすい体質の人は、ある種の腸内細菌が少ないということも、細菌の研究でわかったのだそうです。

(中略)

土の中の微生物と、上手く共生することができて初めて、植物はそこで生きていくことを許されるのです。そしていったんその土地に受け入れられれば、土中のバクテリアは植物が生きていくのに欠かせない栄養を与えてくれさえするのです。
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(土中の栄養素や植物の成長を高めるためのバランスを整えてくれる)土壌細菌の存在を忘れて、単純に土壌を分析し、この土地は窒素分が多いとか、リン酸分が少ないとか言ってもあまり意味はないのではないかと私は思います。

土は生きているのです。それは、無数の微生物の生命活動が織りなすひとつの生態系なのです。そういう土の持つ力は、そこに含まれている養分を分析するだけでは、とても理解しきれるものではありません。

それは健康診断するのに、人間をすりつぶしてどんな養分が含まれているかを測るのと同じことだと言ったら、言いすぎでしょうか

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リンゴの木は、一本一本みんな違う。その違いにしっかりと目を向け、同じ生き物同士、一対一で向かい合うのがリンゴの木との唯一の正しいつきあい方であることを、私は長い百姓生活の末に学びました。

もちろんそれはリンゴだけでなく、この世界に生けとし生きるものすべてがそうなのです。草だってそうです。ひとつの草をよく観察すれば、同じ種類の草なのに、生えている場所によって、全く別物のような姿をしている草もあるのです。

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本当の意味で自然とつきあうには、一対一で生身の心と体で、自然と向き合うしかないのです。知識はそのつきあいのためのガイドブックの役割は果たしますが、いくらガイドブックを読んでも、それは自然とつきあっていることとは全く違うのです。

抜粋ココマデ↑-------------------------

面白いなぁと思ったのは、枝の剪定をする時は、その木の葉っぱをみて、葉っぱの葉脈のように剪定すると木が伸び伸び元気に育つこと。

また、根っこのバランスと木のバランスを一緒にすると、木の負担が減るそうです。

要は、植替えの時に、根がダメージを受けて、短くなっています。なので、地上部の木の部分も剪定して、少し減らすと、木の負担が減って木が元気になるんだそうです。

世界は、どこを見ても、小宇宙があって、その中でも、生き物が精一杯暮らしている。

広大な宇宙の中に、小さな地球があって、その中に私達人間が暮らしているのと同じ世界が、私達の足元の土の中にも、また、私達の体内にも、あらゆるところにも存在している。

木村さんの話の中の、「土」や「リンゴの木」を、私達が生活している環境・世界、私達・子供たちに置き換えれば、そのままコンファランスでプロデューサーたちが伝えてくれたメッセージと同じだなぁ~と思いつつ、読んでいました。


コンファランス最終日にみんなで作ったグランドマザーエッセンスは、こういう感覚を自然に身につけてくれる力もあるような感覚があります。

実際には、木村さんの仰るとおり、実際に土に触って、自然の中で過ごすことが最も大事ですが、でも、現代人は、あまりにも自然や土とかけ離れすぎてしまって、あまりに遠すぎるものとは接点がなさすぎて、自分から歩み寄っていくのに躊躇して、なかなか出来なかったりします。

頭では、そうしたほうがいい、そうしなければならない、自然の中に行ったほうがいい、土に触ったほうがいいと、左脳レベルでは捉えても、それは“ねばならない”という義務となってしまって、それがしんどくてやりたくないほうに行ってしまいます。

グランドマザーエッセンスはね、こういう、

  “地球を救うためには正しいことをせねばならない!”という義務を感じている“肩肘の張った”頑張り屋さん

をするのではなく、

 【ありのままで自然の姿で、肩から力を抜いて周囲を見渡してごらん】

と気づかせてくれるかのようです。

そうして、周囲を見渡した時に、ふっと目に入ってきた花や、木々、生き物に対して、その中に、輝くばかりの美しさと光を感じて、ウットリと見惚れてしまう、、、、という感覚を呼び覚ましてくれるようです。

そして、そうなると、同時に、地に足がしっかりとついて、地球と共に生きている感覚が強く出てきます。

そうなると、、、、 今、自分が何をしたらいいのか、すっと分かるようになります。

そして、この時点で、もう自分が一人ではなく、地球や大地や宇宙と繋がっているので、自然と、周囲と調和しながら動いていける人となっている。

このエッセンスは、そんなエネルギーを与えてくれているような気がします。

無理して、遠い自然に行かなくても、また、頑張って体にいいものを探しに行かなくても、今自分がいるここで、自分の周りにあるもので、どうしたら、調和を生み出していけるのか?と思った時に浮かんだ直感で動いたらいい。

そんな感覚を呼び起こしてくれるような気がします。


このエッセンスの体験談が徐々に集まってきていますが、面白いのは、ほとんどの人が、飲み始めてすぐ、よく夢をみるようなのです。

その次に、また次の段階に入ってきて、変わってきます。夢を見る回数は元に戻ると共に、なんというか、、、今何をする時か分かって、自然に動き出すとか、そんな感じ?

その次は、、、、 あらゆるものの中に、美しさや素晴らしさを感じて、心の底からウットリするようなw

あ、これ、私の体験談でした(笑)。

まだまだ、謎のエッセンスなので、これからですね~



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Posted by フラワーエッセンス研究家 葛葉 at 10:06 │つれづれフラワーエッセンスコンファレンス(会議)


1990年にフランスで開催されて以来、世界各国で開催。
これまでで最大規模で、2014年5月2日~6日 日本で13年ぶりに開催。